会社概要や商品情報などを掲載した企業サイトは今や企業にとって欠くことのできないツールとなっているが、サイトを閲覧する立場にあるネットユーザーは、どのような企業サイトに好感を持っているのだろうか。20代から40代の男女に調査を実施し、564名の回答を集計した。
インターネットで企業サイトを見たことがあると答えた65.2%の人に、企業サイトにどんな情報を求めているかを複数回答で聞いたところ、「商品情報」が94.0%でトップ、「店舗検索(80.4%)」がそれに続いた。「採用情報」は20代の数値が他の年代と比べて高く、就職・転職活動として利用している様子がうかがえる。
好感が持てる企業サイトの条件1位は「情報が整理されている(85.9%)」、2位「軽くてページ移動がスムーズに行える(69.6%)」、3位「サイト内検索が使いやすい(64.1%)」と、使い勝手の良いサイトに支持が集中(複数回答)。
こうした傾向は特に女性で顕著なようで、「軽くてページ移動がスムーズに行える」「サイト内検索が使いやすい」は、それぞれ男性よりも10ポイント以上数値が高かった。
日興アイ・アール株式会社が毎年発表している「全上場企業ホームページ充実度ランキング」では、2008年度の上位5社は「東芝」「NTTドコモ」「東京ガス」「カプコン」「TDK」の順だった。そこで、ネットユーザーにこの5社のサイトを見てもらった上で1位を決めてもらったところ、トップは「NTTドコモ(40.8%)」で、2位の「東芝(20.7%)」に大きな差をつけた。
上述の「ホームページ充実度ランキング」はデザイン・レイアウトなどの主観的内容を評価対象外とするなど見方が異なるとはいえ、ランキングの上位2社が入れ替わる興味深い結果となった。
ちなみに、好感が持てると思う企業サイトを自由回答形式で答えてもらったところでは、食品メーカーから電力会社までさまざまな企業名が挙がる中、上記企業サイト以外にも「アップル」や「ソニー」、「NEC」といった企業を評価する声が比較的多かった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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