両氏が手掛けたサービスは10代から20代の女性をメインターゲットにした占いや診断系のコンテンツ。中でも当時の流行語でもある「できちゃった結婚」をテーマにした「できちゃった占い」は口コミを通じてヒット。テレビをはじめメディアに数多く紹介された。その後も「モテちゃった占い」や「メタボメーカー」など、恋愛や流行の出来事などテーマにしたサービスを提供。現在では約30のサービスを運営しており、ページビューでは月間1億2000万となっているという。
HEROZの強みは企画の立案からサービス開始まで2〜3日で実現するというスピード。HEROZには生年月日や血液型の入力など、占いや診断コンテンツに必要な機能をすべてパーツ化した「HEROZエンジン」と呼ぶプラットフォームがある。これを利用することで、企画さえ決まれば、必要なパーツと診断結果のコンテンツを組み合わせるだけでサービスを提供できる。「個人プロジェクトのためリソースがなかった。そこから考えた仕組みが結果的に汎用性の高いプラットーフォームになった」(林氏)
同社では、引き続き自社でサービスの提供を進める。「直近では草食系男子、肉食系女子といったテーマをはじめとして、1年で100サービスくらいの提供を考えている」(林氏)またすでにキャリアの公式サイトとして、課金コンテンツの提供も進める予定だ。さらに、HEROZエンジンを活用し、企業向けのサービス構築を行う。将来的にはmixiやFacebookなどに向けてソーシャルアプリの提供も検討しているという。「我々はシステム会社でもコンテンツ会社でもなく、サービスの会社。ユーザーとの対話をもとに次々とサービスを提供していきたい」(林氏)
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