Paul Allen氏は長い間、Microsoft製品の機能向上には携わっていない。しかし、Allen氏は今、まさにそれを始めたところだ。
Allen氏は、25年以上前に退社したMicrosoftに復帰したわけではないが、現在、「Microsoft Outlook」の機能を向上させる取り組みを支援している。Allen氏のVulcan Venturesは米国時間6月22日、同社の子会社であるXiantの立ち上げと、Xiantの第1弾製品「Xiant Filer」のベータ版を発表した。Xiant Filerは、60日間試用版という形で無料提供されている。Vulcanは最終的には、同製品のダウンロード版を直販したり、ほかのウェブサイトを通じて販売したりする予定だ。
「Xiant Filerは、Paul氏のルーツへの回帰のようなものだ」とVulcanのバイスプレジデントであるChris Purcell氏は声明文の中で述べた。「Xiant Filerは、Paul氏が膨大な電子メールトラフィックに対処するのを支援するための個人的なプロジェクトとして開始された。それがとても上手くいったので、私たちは皆、Xiant Filerを使い始め、今回の製品化につながった」(Purcell氏)
Allen氏はMicrosoft退社後、テクノロジ業界の内外のさまざまなプロジェクトにかかわってきた。しかし、Allen氏は概して、Microsoftが関与する分野は避けてきた。Vulcanは、別のOutlookアドオンである「Gist」も支援している。
Allen氏は、Xiant Filerの発表によって、Microsoftや、独自のOutlookアドオンを開発するいくつかの企業との競争を始めようとしている。Xiant Filerのコンセプトは、Outlookの受信トレイ管理機能を向上させる別のツール「Xobni」によく似ているようだ。Xobniは、2009年になってベータ段階を脱している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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