Microsoftは2008年11月、とりわけウイルス対策製品でPCの動作速度が低下するのを嫌がったり、(有料製品には)お金を払いたくない人々など、これまでウイルス対策の導入を見送ってきた大勢の人々に対して、よりシンプルな無料の製品提供を行なうため、Live OneCareの提供を終了するとの発表を行なった。
新たに提供されるサービスでは、OneCareのサービスとは異なり、ファイアウォールの管理、システムの高速化、バックアップ、復元、プリンタの共有、複数のPCの管理といった機能は搭載されていない。
Packer氏は、ユーザーに「有料の製品を買わせる」ことや、最終的には、製品利用者に課金していくことを目指している「他の無料製品やスイートとは、明らかに異なる位置付けで、Microsoft Security Essentialsを提供していく方針である」と語っている。つまり、現時点で「保護された状態にない人々を対象に、提供していくことを目指している」と、同氏は説明した。
モバイル分野におけるMicrosoftの戦略を尋ねられると、Packer氏は、「Windows Mobile」の開発チームの活動については、コメントすることはできないと答えた。
「われわれがセキュリティの観点から、モバイル分野を見つめる際には、マルウェア対策やウイルス対策ソフトを動作させるというよりも、モバイル製品上にマルウェアが到達する以前にブロックすることを考えるのが一般的である。モバイル版のウイルス対策ソフトの開発を手がけてこなかったのは、それが最善のアプローチであるとは考えていなかったからだ」と、Packer氏は述べた。
Microsoft Security Essentialsは、こちらのMicrosoftのウェブサイトから、23日より、ダウンロード提供が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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