Adobe Systemsは米国時間6月16日に第2四半期の決算を発表した。利益、売上高ともに前年同期を下回るものになった。
2009年度第2四半期(5月29日締め)において、同社の純利益は1億2610万ドル(1株当たり利益24セント)で、前年同期の2億1490万ドル(1株当たり利益40セント)から41%の減益となった。売上高は7億470万ドルで、前年同期の8億8690万ドルから21%減少した。
実はこの決算は、事前の予測と一致、あるいはわずかに上回るものだった。Thomson Reutersがまとめたアナリストの売上高予測は6億9480万ドルと、実績値よりさらに低いものだった。また、特別項目の費用を除外した場合、第2四半期の1株当たり利益は35セントとなり、これはアナリストの予測と一致している。
Adobeの最高経営責任者(CEO)、Shantanu Narayen氏はこの四半期業績に楽観的な見方を示した。
「この第2四半期に堅調な利益率および業績を達成できたことを喜んでいる」とNarayen氏は語っている。「われわれは引き続き、重要な事業構想への投資を行っていく。これは景気状況が改善すれば長期にわたる売り上げの増加につながるものだ」
第3四半期の目標として、Adobeは売上高6億6500万ドル〜7億1500万ドル、1株当たり利益20セント〜27セント、特別項目を除外した1株当たり利益30セント〜37セントを見込んでいる。
Adobeは主に「Creative Suite」製品シリーズの堅調な売り上げを業績のよりどころにしている。ところが、最新版の「Adobe Creative Suite 4」(CS4)は売れ行きが低迷している。CS4が発売されたのは2008年末で、景気後退がまさに加速していた時期だった。
Adobeはコスト削減や新製品の導入など、業績の改善に向けた対策を始めている。2008年12月には600人の人員削減計画を発表した。また、2009年6月15日にはPDF変換サイト「Acrobat.com」について、ベータ版提供を終え、有償サービスを開始したと発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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