ウェブサイトがマルウェアブラックリストに載ってしまうと、Googleの検索結果ランキングが下がった場合と同様、ビジネスの機会を失ったり、評判が傷ついたりする可能性がある。
Dasientは、ウェブサイト所有者だけでなく、インターネットサービスプロバイダーやウェブホスティング企業も対象とする予定だ。潜在顧客の1社はConsolidated Communicationsだ。同社はウェブホスティングプロバイダーおよびウェブサイトデベロッパーで、ある顧客(テレビ番組「Mister Rogers' Neighborhood」で有名なFred Rogers氏が始めた非営利団体)がブラックリストに載っているのが見つかった後、Dasientのアルファテスターとなった。
Consolidated CommunicationsのウェブサービスマネージャーTim Sweet氏は次のように語る。「いくつものサイトでこのようなことが起こるのを見てきたが、このような種類のサイトでは見たことがなかった。そのため、今後われわれの顧客を侵入から守るために、真剣に予防対策を講じる必要があると思った。(顧客の)ホスティングサービスにアドオンとして提供できるサービスがあれば、顧客はその価値を認め、お金を出してくれるだろうと思う」
「ウイルス対策のないコンピュータを起動させる人がいるだろうか。想像もできない。だから、ウェブサイトでもマルウェアの侵入に同じように対処する日がくると考えている」(Sweet氏)
PBworksのWeekly氏は現在、アップロードされたファイルのマルウェアをチェックするサーバソフトウェアの実装を計画している。同氏は、PBworksがホストするプライベートな作業スペースに対するセキュリティはすべて、内部で対処しなければならないだろうと言い添えた。
Dasientの創設者たちは、ハーバード大学ロースクールのBerkman Center for Internet and Societyが運営するStopBadware.orgとデータを共有することを望んでいる。一方、StopBadware.orgのマネージャーMaxim Weinstein氏によると、StopBadware.orgはいずれ、同団体独自のブラックリスト警告サービスを立ち上げることを目指しているという。
Weinstein氏は「よりプロアクティブにサイトを監視するという、このアイデアは良いものだと思う。サイト所有者が、自分のサイトで何が起きているかを把握できるようになる上で、これは重要なステップだ」と述べる。ただし同氏は、StopBadware.orgは特定の製品やサービスについて推薦や評価をするものではないと付け加えた。
「しかし現実的には、一度ハッキングされない限り、ウェブサイト所有者にサイトを監視する必要があることを納得させるのは難しいだろう」(Weinstein氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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