Googleは、ユーザーが現在利用している電話番号を「Google Voice」に持ちこめるようにすることで、同サービス採用のハードルを下げていくようだ。
Googleはナンバーポータビリティの考え方をGoogle Voiceに導入する計画だと、Techcrunchが報じている。これにより現在使っている電話番号を、Google Voiceの番号として利用できるようになるという。現時点では、Google Voiceの契約をするとまったく新しい電話番号が発行され、その番号にかけられた電話は、自宅でも仕事場でも携帯電話でも受けられるようになる。
いま問題なのは、Google Voiceの番号にかけてきた相手にかけ直す際、相手側機器の発信元表示窓には、かけ直しに利用している機器の番号が表示されることだ。相手側が誰からの通話なのかわかるには、結局は複数の番号を電話機に登録しておくことが必要になる。また、どの番号にかければいいのかという混乱も生じる。おそらくGoogleは、ナンバーポータビリティに加えて、関連づけた電話機からGoogle Voice番号の通知を可能にするソフトウェアに取り組んでいるものと思われる。
Googleが今すぐ通信事業者になるということはない。つまり、通話、テキスト、電子メールの配信については、通信事業者と何らかの契約を結ぶ必要がある。Google Voiceはさらに、ボイスメールを文字に起こしたものを電子メールの受信箱で利用できる機能や、電話会議を設定する機能などを備えている。
Google Voiceはまだ利用が制限されており、Googleが2007年に買収したGrandCentralの顧客であった人しかサービスを利用できない。2009年3月、同社はGoogle Voiceを「何週間かかけて」すべての人に公開すると語っており、そうなれば利用は大きく拡大されるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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