富士フイルムは6月15日、液晶ディスプレイの視野角を拡大させる「WV(ワイドビュー)フィルム」第9工場を、2009年7月上旬から本格稼動すると発表した。
WVフィルムは、低コストで視野角を大幅に拡大できる視野角拡大フィルム。新工場ではテレビのハイコントラスト化や高輝度化に対応するために最新鋭設備を導入、「WVフィルム」の光学性能のさらなる向上を目指すとのことだ。
2008年秋からの経済環境悪化を受け、液晶ディスプレイ分野の需要は停滞していた。しかし富士フイルムによると、2009年春以降は先進国向けの液晶テレビ需要が回復。さらに新興国向けの需要が拡大しており、フラットパネルディスプレイ材料の需要は急速に回復しつつあるとのこと。
第9工場は、静岡県榛原郡にある富士フイルムオプトマテリアルズ内に建設。現在稼働中の第2〜8工場における生産能力9000万平方メートルに加え、第9工場のみで2500万平方オメートルの供給が可能。年間で合計1億1500万平方メートルの供給ができるとのことだ。
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