サーバ実装「Apache Tomcat」に複数の脆弱性

 独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および有限責任中間法人 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月9日、The Apache Software Foundationが提供する、JavaサーブレットおよびJavaServer Pagesの実行エンジンである「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が存在すると公表した。

 今回確認された脆弱性は、Apache Tomcat 4.1.0から4.1.39 まで、5.5.0から5.5.27まで、6.0.0から6.0.18までのバージョンに存在する。開発者によると、現在サポート対象外となっているApache Tomcat 3.x、4.0.x、および5.0.xも、この脆弱性の影響を受ける可能性があるという。

 遠隔の第三者により不正なリクエストを送られた場合、WEB-INFディレクトリ配下に設置したアプリケーション内部に含まれるパスワードや設定情報などが漏えいする可能性がある。また、遠隔の第三者から不正なリクエストを送られ、DoS攻撃を受ける可能性がある。

 The Apache Software Foundationは、Apache Tomcat 6.0.xについて、これらの脆弱性を修正したApache Tomcat 6.0.20を公開している。Apache Tomcat 5.5.xおよび4.1.xについては、最新版となる5.5.8および4.1.40を準備中だという。なお、各系列に対応したパッチが公開されているため、アップデートができない場合は各系列のパッチを適用するよう呼びかけている。

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