Appleが近いうちに「iPhone」および「iPod touch」のユーザーを対象に、「iTunes」の動画コンテンツをデバイスに直接ダウンロードできるサービスの提供を開始する、という私たちの予想は、「WWDC 2009」での発表によって正しかったことが証明された。
モバイル版iTunes Storeでは、既に利用可能な音楽とポッドキャストのオプションに加え、近いうちに動画ダウンロードおよびレンタルのオプションの提供も開始される。現状では、ユーザーはコンピュータを使ってiTunesの動画コンテンツを購入、ダウンロードしてから、USBを介してiPhoneやiPod touchに購入したコンテンツを転送しなければならない。米国時間6月17日の「iPhone OS 3.0」公開以降、動画コンテンツをデバイスに直接ダウンロードすることが可能になる。
モバイル向け動画コンテンツの価格はコンピュータにダウンロードするコンテンツよりも高くなるのか、また、コンテンツラインアップは異なるのかについて、Appleは一切明らかにしていない。現在、iTunesで販売されている映画の価格は10〜15ドルで、レンタル料金は2〜5ドルだ。モバイル向け動画コンテンツは、ダウンロード時間を短縮するために必要以上に高い動画解像度を下げるなどして、iPhoneでの再生用に最適化されたものになる公算が大きい。
さらに、オーディオブックや「iTunes U」、ミュージックビデオなどのコンテンツを直接ダウンロードできる機能も発表された。パスワードでロックすることによって、G指定(有害な情報を含まない作品)以外のiTunesコンテンツを利用できなくするペアレンタルコントロールも提供する。
iPhoneユーザーが貴重な容量とバッテリ寿命を浪費しないために、コンテンツのストリームを選択し、動画ダウンロード機能を避けるという行動に出るのかどうか、興味深い。一方で、iPod touchユーザーは、この新機能を使って映画をレンタルしたり、テレビ番組をダウンロードしたりして、大喜びで動画コンテンツを持ち歩く可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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