パナソニック コミュニケーションズは、ハイビジョンテレビやビデオカメラとシステムアップすることで、映像通信を可能にするHD映像コミュニケーションユニット「KX-VC500」を発表した。10月1日に発売する。価格はオープン。
HD映像コミュニケーションユニットとは、遠隔地とのコミュニケーションを目的に開発されたツール。ウェブカメラやテレビ会議ツールに、フルハイビジョン画質や音切れしにくいクリアな音声を実現することで、臨場感のあるコミュニケーションを実現したという。
ユニット部をインターネットに接続することで、映像や音声をやりとりできる。映像はH.264、音声はMPEG-4 AAC LDをそれぞれ圧縮方式として採用。カメラ入力解像度1920×1080ドットをサポートし、フルハイビジョンのきめ細かでなめらかな映像を伝送できるという。
また、独自のエコーキャンセラー方式により、20kHz広帯域ステレオで音切れのない掛け合いができる全二重音声コミュニケーションが可能。帯域推定(TFRC)に基づき使用できる帯域に合わせた自動レート制御のほか前方誤り訂正(FEC)、自動再送要求(ARQ)、デコーダエラー隠蔽などの技術で遅延を低減し、パケットロスによる映像や音声の乱れを抑えて、安定した品質を確保したとのことだ。
テレビやビデオカメラへの接続にはHDMIケーブルを使用。ビデオカメラはメインのほか、もう1台接続できるので、アップで見せたい映像やパソコン画面を映し出すことができる。
販売に関しては、本体とテレビ、ビデオカメラまでを含めたシステム販売を予定しており、学校や官公庁、放送局などへの導入を見込んでいるとのこと。
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