Steve Jobs氏は、6カ月間の療養休暇をへて、6月にAppleの経営に復帰するという。The Wall Street Journal(WSJ)が、匿名の人物からの情報として報じた。
Jobs氏は1月、最高経営責任者(CEO)の座から一時退き、ホルモンバランスの問題からの回復に努めると発表している。6月に復帰すれば、これに合わせて、米国時間6月8日からサンフランシスコで開催されるWorldwide Developers Conference(WWDC)に登場する可能性はある。今回のWWDCでは、「App Store」と「iPhone OS 3.0」の新機能が中心になるとみられているが、新しい「iPhone」が発表されるのではとも推測されている。
54歳のJobs氏は、2008年6月のWWDCに大幅に体重の減った姿で登場して以来、その健康に関してさまざまな憶測が飛び交っている。当時Appleは、同氏の健康はプライベートな問題であると主張していたが、2009年1月初旬、Jobs氏の体が特定のたんぱく質を吸収できず、ホルモンバランスに異常をきたしていることを明らかにした。
「Jobs氏は本当に病人だった」。WSJは、ここ数週の間にJobs氏と会ったという人物の言葉として紹介している。「基本的に、同氏は9カ月以上にわたり餓死の危険にさらされていた。たんぱく質を消化できなかったからだ。(しかし)回復のための処置を講じた」
2004年8月、Jobs氏は珍しい種類のすい臓がんの手術に成功した。同氏はこのすい臓がんのために、2004年9月まで休職していた。この1年間の憶測の多くは、がんが再発したのではないかというものだった。
Appleの最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏は、Jobs氏不在の同社を運営してきた。Appleは、2009年1月のMacworld Conference & Expoと同様、マーケティング担当バイスプレジデントのPhilip Schiller氏がJobs氏に代わってWWDCの基調講演を行うとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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