N99iの本体はダークな色合いと無駄な装飾のないシンプルなスタイルと相まってかなりスタイリッシュである。でもこれ、よーく見るとどっかのケータイに似ていないか?そう、実は海外では10万円強の高価格と金属素材を採用して大人気なNokiaのプレミアライン、Nokia 8800 Arteクリソツなのだ!両者を並べてみるとほらそっくり。もちろんサイズはN99iが1回りも大きいが、オリジナルのデザインがプレミア端末ならたしかにスタイリッシュな外見になるわけである。
でもただコピーするのではなく数字キーのあたりは独特な配列を採用。ちょっとは努力しているみたいだ。でもこの数字配列、ゼロキーが下じゃなく右にあるなんて使いにくいぞ。どうせ努力するならデザインのコピーじゃなく別のところに注力してほしいところだが、まぁそこまで求めるのは酷ってものだろう。だってトンデモケータイなんだから。
外観を突っ込むのはこれくらいにして、さっそく使ってみよう。まずはディスプレイ、このサイズはちょっと小さめだがこれもトンデモケータイなら標準のタッチパネル&手書き文字入力に対応している。スタイラスペンはというと本体の左下に入っているようだ。ってことで左下のスタイラスを引き出すと……。ありゃ、どんどん伸びる!左側は内蔵アナログTVのアンテナだったのだ。スタイラスはというとその反対側、右下に収納されているのね。でもこうやって本体下にアンテナとスタイラスを配置するのは、左右対称のデザインを考えてのものなのだろう。N99iの開発者の「美しさ」へのこだわりを感じられるような気がしないでもない。
では電源を入れてみよう。待ち受け画面のデフォルトデザインはシックな壁紙だが、これもNokiaのコピーですな。でもこれまでのトンデモケータイよりどことなくおしゃれな感じではある。
メニューキーを押すと、画面の左上に選択中のメニューの小さいアイコンが表示される。実はこれって意外と便利かもしれない。そもそもトンデモケータイのメニューアイコン、機種によってはその意味がよくわからないデザインのものもある。またアイコンと壁紙の色合いが悪く、どのアイコンを選択しているかわからない場合もあるのだ。そのためこのように選択中のアイコンが別途表示されるのはありがたい。
またメニューを上下左右キーで移動すると、次のメニューアイコンへ移動する際にアイコンに動きのあるアニメーションが表示される。パワーポイントのスライド移動時の効果のごとく、アイコンが波を打ったり反転したりと見ていて面白い。この機能は「Magic Menu」と言うらしく、効果は7種類もある。N99iって遊び心にも優れたケータイなのね。
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