東芝は5月28日、NTTドコモ向けの携帯電話「docomo PRO series T-01A」の製品発表会を開催した。サッカー元日本代表の中田英寿氏が代表理事を務める「TAKE ACTION FOUNDATION」をパートナーとしてプロモーション活動を展開するという。
「TAKE ACTION FOUNDATION」は中田氏が2009年1月に設立した一般財団法人で、サッカーを中心とした活動によって地球上の問題解決を図ろうという団体。プロジェクトを通じて得た収益の一部はサッカーボールを寄付するなどの社会貢献活動に活用するという。
東芝は共同プロモーションの中でT-01AのCMなどに中田氏を起用するとともに「TAKE ACTION FOUNDATION」がスタートさせるインターネットを活用したクリック募金活動「+1 CLICK ACTION」(プラスワンクリックアクション)を支援する。1クリックごとにケニアの学校に給食を1食提供する募金活動となる。
クリックをするための特設サイトは「TAKE ACTION FOUNDATION」公式サイトに設置され、T-01Aのほか、PCやほかの携帯電話などからアクセスできる。
T-01Aの製品説明では、東芝のほか販売する通信事業者のNTTドコモ、搭載OSのマイクロソフト、搭載チップのクアルコムの代表者が出席し、それぞれの役割や特長を発表した。
東芝の代表執行役副社長の能仲久嗣氏は「ノートPC『dynabook』の弟分として『dynapocket』と命名した。直感で使えるUIを持った、持ち運べるウェブ画面」とT-01Aのビジョンを説明した。9.9mmの薄さやポケットにやさしいデザインを採用、片手で使えるような操作性も実現したという。
NTTドコモ執行役員の永田清人氏は「PRO seriesの中でひときわ期待しているT-01A」と評価、スマートフォン市場についても「市場が膨らんでいくと予測のされる数少ない有望な市場」と説明し、期待を寄せた。
マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏は、T-01Aの搭載OSであるWindows Mobileについて「Windows上で培った記述やソフトウェアが高い互換性をもってモバイル機器に実装でき、Windows PCで慣れ親しんだ操作性を踏襲している」と採用のメリットを述べた。
クアルコムジャパンは代表執行役会長兼社長の山田純氏が出席、T-01Aに採用したCPU「Snapdragon」について「ハイパフォーマンスのコンピューティングパワーのデバイスを、常に電源を入れっぱなしで持ち歩きたい」という発想から開発したチップだと説明した。
また、「+1(プラスワン)クリックアクション」の説明のために出席した中田英寿氏もT-01Aの画面の大きさや薄さを評価、実際に使った感想として「僕も持ちやすかった、使いやすい」と語った。
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