ヤフーは5月26日、シャープの液晶テレビ「AQUOS」専用のネットサービス「Yahoo! JAPAN for AQUOS」内で、動画チャンネルをスタートさせると発表した。対応機器で3000本以上の動画コンテンツの視聴が可能になるという。サービススタートは5月27日から。会員登録のなどの手続きは不要で、視聴は無料だ。
動画チャンネルは、5月に発表された「AQUOS DS6」シリーズのみで、視聴をサポートしている。
ヤフーのR&D統括本部プラットフォーム開発本部EW開発部部長の坂東浩之氏は「テレビはこの50年間動画を見るための道具として進化してきた。テレビ向けサービスの中で動画サービスというのは非常に重要なものだったが、今まではインターネットに接続できるテレビがない、ブロードバンド環境が整っていないなど、環境がまだ熟しておらず、そのサービスに対応できなかった。今回AQUOSの中でも最も人気のあるシリーズの1つであるDS6シリーズが動画対応機として登場し、環境が整った」とコメントした。
一方、シャープ研究開発本部の松本融氏は「今回動画チャンネル対応機となったDS6シリーズは、省エネ設計と高画質マスターエンジンを搭載し、テレビとしての基本性能をクリアした商品。それにインターネット機能を搭載し、基本性能と高機能が両立したベストバランステレビと位置づけている。動画チャンネルを含むYahoo! JAPAN for AQUOSサービスにあたっては、家電的なソリューションを提供するシャープと先端のサービスを生み出すヤフーとの『異文化の融合』によって作られた」と開発の経緯を話した。
視聴可能な動画コンテンツは「オフィシャルチャンネル Powerd by Yahoo!動画」の作品を中心に、ニュース、スポーツ、映画など、12のカテゴリーにわたる3000本以上が対象になる。
サービス開始にあたりヤフーでは「テレビらしい使い勝手にこだわった」としており、トップページにはサービスに入ると自動的に動画再生が開始される「動画チャンネルおすすめの1本」を表示。動画再生中に他の動画を探せるチャンネルコール機能や、画面横におすすめ、カテゴリ、チャンネルなどを動画をリスト表示させるなど、動作が途切れることなく、動画をコンテンツを見せていくインターフェースを開発したという。
また、再生中の動画に関する関連情報を表示させるなど、情報連携にも力を入れており、携帯電話サービスなどへの連携機能も用意されている。
ヤフーでは、今後PC向けサービスを積極的にテレビ向けに投入していくことや、CMや放送とのウェブ連携などに取り組んでいくとのことだ。
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