RussianMacは、新たなMacクローンメーカーとして名乗りを上げ、Apple以外の企業が、Mac OS搭載製品を販売するのを阻止しようとする、Appleからの圧力にさらされている。
RussianMacは、ウェブサイトにて、「Mac OS X Leopard」の完全版が、同社製のPC上にプレインストールされて販売されるとうたっている。同社は、インストール後も、同OSのシステムアップデートの自動更新に対応することを確証しているという。
しかしながら、Appleは、次のような議論を展開し、Macクローンメーカーを追い詰めようとしている。つまり、AppleのMac OS Xの使用許諾契約書(EULA)では、他の何者も、Appleが正規に販売するのではないハードウェア上に、同ソフトウェアをインストールすることを明確に禁じているとの主張である。この論争は、Macのクローン製品の販売を目指す企業に対して、その考えを思い止まらせるのに、一定の成果を上げている。
だが、RussianMacは、OSを正規にAppleから購入しているため、EULAの条項には、何ら違反していないとの主張を展開している。とはいえ、この主張では、Appleブランドのハードウェア以外へのインストールを禁じる条項に関して、十分に反論できてはいない。
合法性の問題はともかくとして、この論争は、大きな注目の的となってきた。ドイツに本社があるPearCは、ドイツ国内で、MacクローンのPCを販売するために、同じような主張をしている。
もちろん、すでに多くの人々の知るところだが、米国内においては、Psystarが、この論争の的となっている。Psystarは2008年4月、Mac OS Xをプレインストールした、最初のMacクローン製品をリリースし、大いに話題になった。
Appleは2008年7月、Psystarが著作権を侵害し、ソフトウェアライセンス条項に違反しているとして、Psystarを提訴した。
PsystarとAppleの間で、現在も法廷闘争が継続中である。両社は、11月9日に法廷で論じ合うことになっている。多くの法律専門家は、最終的にはAppleが勝利を収めるのではないかと考えている。
とはいえ、各国の法律は異なっているため、Appleが、ロシアやドイツでも勝利を収められるのかどうかに関しては、いまだ不明である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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