在宅ワークの一形態として根強い人気の内職。内職専門の求人・求職ウェブサイトが注目を集める一方で、一部の悪徳業者による内職紹介詐欺が摘発されるなどの問題も発生している。実際のところ、ネットユーザーは内職についてどのようにとらえているのだろうか。20代から40代の男女383名の回答を集計した。
内職についてインターネットで検索したことがある人は全体の17.5%で少数派だが、女性では28.1%と関心が高め。また年代別では40代で20.6%と、他の年代をやや上回っていた。
「信頼できる企業が仲介・サポートをしてくれて、内職商法・詐欺の心配がない」という前提条件ならば内職をしてみたいかと聞いたところ、「してみたい」が18.3%、「少し興味がある」が40.7%で、双方をあわせた「興味がある」は59.0%だった。
特に女性では「してみたい」という積極派が25.3%にのぼり、72.5%が「興味がある」に属するなど、関心の高さがうかがえる結果に。また30代でも「興味がある」がやや多かった。ちなみに内職を「してみたい」人の半数は、内職についてインターネットで検索した経験があると答えている。
インターネットで内職について調べたことがある人に、内職商法や詐欺サイトを見分ける自信があるかを聞くと、半数近くが「あまり自信がない(46.3%)」と回答。「とても自信がない(11.9%)」をあわせると「自信がない」は6割近くを占めた。
中でも内職への興味が高い層である女性で 64.0%、30代で72.2%にのぼっており、内職商法や詐欺への不安がインターネットでの内職仕事探しのネックになっているのは明らかなようだ。
ところで、ウェブサイト上で企業から軽作業を請け負い、内職をしたい人に依頼する「株式会社内職市場」が何度かメディアに取り上げられている。このサービスを「知っている」と答えたのは回答者全体のわずか3.4%で、ネットユーザーにはまだほとんど知られていない。
とはいえ、安心できるサポート先があるなら内職に興味を持つという人が半数以上を占め、その多くがインターネットで内職に関する情報収集をしているという今回の結果をみる限り、働く側にとって内職仲介のニーズは大きいといえそうだ。ユーザーが信頼を寄せることのできる形で、このような活動が今後も展開されていくことを期待したい。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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