Microsoftが米国時間5月11日、ID管理サーバプラットフォーム「Geneva」の第2ベータ版を発表した。新たな特徴として、「SharePoint 2007」や「Microsoft Federation Gateway」との互換性などが備わっている。
この発表は、Microsoftが2009年5月第3週にロサンゼルスで開催しているTechEdカンファレンスで行われた。第1ベータ版は2008年10月に発表され、製品版リリースは2009年下半期に予定されている。
Genevaは、ユーザーにアプリケーションやシステムへのアクセスを提供することを目的としたオープンプラットフォームで、ユーザーの位置が組織の施設内でも遠隔地のインフラ上でも同じように機能する。このプラットフォームは、「WS-Federation」「WS-Trust」「Security Assertion Markup Language(SAML)2.0」などの技術標準に基づき設計されている。
この種のシステムの目標は、ユーザーが共通のID情報で、ローカルのアプリケーションと、クラウドベースのサービスの両方を利用できるようにすることだ。クラウド型のサービスはここ数カ月で人気が高まっている。
新しいベータ版では、SharePointサーバへの連携型アクセスを導入し、1回のクリックでGeneva ServerとMicrosoft Federation Gatewayを連携させる機能を追加している。この連携機能により、異なる認証システムで共通のID情報を利用できる。
第2ベータ版はまた、認証用トークンの発行機能を改善し、新しいクレーム変換エンジンを導入しているほか、SAMLのサポートも拡大している。
Microsoftは、CA、Novell、SAP、Sun Microsystemsと協力して、最新ベータ版の相互運用性テストを行う予定だと述べた。
Microsoftは2009年4月、ワシントン州の学校でGenevaの技術を試験導入し、成績評価や授業スケジュールへの安全なアクセスをテストしていると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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