任天堂は5月7日、2009年3月期の通期連結決算を発表した。売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに過去最高を記録した。海外売上比率は87.5%にのぼる。
売上高は前期比9.9%増の1兆8386億円、営業利益は同14.0%増の5552億円、経常利益は同1.8%増の4486億円、純利益は同8.5%増の2790億円となった。なお、円高の影響で、為替差損を1339億円計上している。売上高の87.5%にあたる1兆6096億円は海外での売り上げだ。
携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS Lite」の売り上げが海外で好調だったほか、2008年11月1日に「ニンテンドーDSi」を国内向けに発売したことで、ニンテンドーDSシリーズの全世界販売台数は当期で3118万台、累計で1億178万台となった。「ゲーム機としては史上最短の期間で1億台を超えた」(任天堂)。対応ソフトとしては、「ポケットモンスター プラチナ」が375万本、「星のカーヴィ ウルトラスーパーデラックス」が236万本、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」が2作合計で731万本販売された。
据え置き型ゲーム機「Wii」については、海外での販売が好調だったという。全世界の販売台数は当期で2595万台、累計で5039万台となり、「最も速く累計販売台数が5000万台を突破したゲーム機になった」(任天堂)とのこと。対応ソフトでは「マリオカートWii」が1540万本、「街へ行こうよ どうぶつの森」が338万本、「Wii Music」が265万本売れた。さらに「Wii Fit」が海外でもヒットし、1637万本販売している。
2010年3月期については、ニンテンドーDSiを海外でも発売するほか、下半期に「ゼルダの伝説 スピリットトラックス(仮称)」を発売する。さらに、リアルなスポーツ体験を提供する「Wiiスポーツリゾート」も全世界で展開する計画。ただし、売上高は1兆8000億円、営業利益は4900億円、経常利益は5000億円、純利益は3000億円と横ばいを見込んでいる。
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