雇用保険制度改正のニュースを「知らない」2割

アイシェア rTYPE リサーチ2009年05月01日 12時29分

 2009年3月に失業手当受給条件の緩和などを盛り込んだ改正雇用保険法が成立した。リーマンショックの影響で未曾有の不況といわれる2009年、ネットユーザーは雇用保険制度改正についてのニュースをどう見ているのか、また、失業保険を受けた経験はあるのかなどについて20代から40代の男女319名に調査を実施、回答を集計した。

 転職の経験がある人に退職から再就職までの期間を聞いたところ、全体の8割近くが1年未満と回答。男性は半数以上が3か月以内に再就職しているが、女性は約7割が3か月以上と無職期間が長い傾向がみられた。

 「求職者給付」「就職促進給付」「教育訓練給付」「雇用促進給付」の4種類ある失業保険。転職経験者の53.3%が受給したことがあり、男性(47.1%)に比べて女性(59.7%)の受給率が高めだった。

最後に失業給付手続きをしたのは近い順から「現在受給中・申請中(4.2%)」「2009年1月〜3月(5.6%)」「2008年9月〜12月(5.6%)」「2008年1月〜8月(6.9%)」「2007年(9.7%)」「2006年(4.2%)」「2005年(4.2%)」「2004年(9.7%)」「2003年以前(50.0%)」。2009年は調査実施(4月中旬)までの4か月弱で9.7%と、例年に比べややハイペースといえそうだ。

 回答者全員に厚生労働省の雇用保険制度改正関連のニュースへの関心度合いを確認したところ、「一般的なニュースの一部として見ている(57.1%)」が最も多く、「内容に興味があるので見ている」はわずか8.5%。

 一方、「興味がないので見ない」は13.2%と、「内容に興味があるので見ている」を4.7ポイント上回った。なお、「興味がない」「ニュースを知らない」としたのは転職経験のない回答者が多く、実際に転職をしていない人は失業保険関係のニュースに関心が低いと予想できそうだ。

 なお、教育訓練給付制度の利用ついても確認したところ、失業保険を受給したことがある回答者の16.7%が同制度を利用していた。訓練内容は「OA事務」「工業技術関係」がやや多く(複数選択)、同制度での訓練が転職の際に役に立ったかとの質問には「かなり役に立った」「どちらかというと役に立った」の回答計が75.0%と前向きな評価が多かった。

厚生労働省の雇用保険制度改正関連のニュースへの関心度合い

 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。

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