日本人の死因第一位である「がん」。喫煙によってがんの発症リスクは高まると聞くが、喫煙者と非喫煙者とでがんへの意識に違いはあるのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー男女420名の回答を集計した。
回答者は74.8%が非喫煙者。喫煙者25.2%(106名)の喫煙頻度は「1日数本ほど」が9.0%、「1日1箱ほど」が14.0%、「1日2箱以上」が2.1%。身内に「がんになった人がいる」は58.1%だった。
がん保険などの生命保険に入っているのは、非喫煙者では58.3%、喫煙者は62.3%。生命保険加入率は喫煙者の方がやや高く、「1日数本ほど」吸う人では68.4%にのぼった。
また、がんになった身内が「いない」人の加入率は50.0%だが、「いる」人では66.0%と、がんを発症したことのある人が身内にいるかいないかでも差があった。
生命保険加入者のうち、がん保険加入者は、非喫煙者で56.3%、喫煙者合計は60.6%と、やはり喫煙者の方がやや高め。がん保険加入率も「1日数本ほど」吸う人が65.4%と最も高く、ヘビースモーカーではない人の方が積極的に保険に加入していることがうかがえた。
がん保険加入者に、加入しているがん保険の内容についての理解度を聞いたところ、「保険対象」については、非喫煙者は「理解度50%」が43.7%、「理解度30%」が18.4%、「理解度0%」も4.9%で、合わせると67%が50%以下と内容をよく理解しているとは言えない様子。
一方、喫煙者では「理解度80%」以上が50%と喫煙者に比べ理解度は高めだった。また「支払い限度」についても、非喫煙者では67%が「理解度50%」以下だが、喫煙者では「理解度100%」が20.0%、「理解度80%」が32.5%で半数以上が80%以上。加入しているがん保険の内容についても喫煙者の方がしっかり理解しているようだ。
がん検診については、非喫煙者では「検診したことは無い」が46.8%を占めたが、喫煙者では33.0%と10ポイント以上低く「定期的に」と「不定期だが」を合わせた4人に1人が「検診している」と回答。ここでも喫煙者の方が、がんへの意識が高いことがうかがえる。
また、がんについてネットなどを使って調べたことがあるのは、非喫煙者で40.4%、喫煙者では45.3%。がんを発症したことのある人が身内にいる場合では53.7%にのぼるが、いない人では25.0%。情報収集についても、喫煙状況や、身内にがんを発症したことのある人がいるかにより差がみられた。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」