Microsoftが「Microsoft Vine」という名の新サービスを発表した。MicrosoftがこのVineで取り組もうとしているテーマは、デジタル時代にあっては、コンタクト管理がもはや静的な作業ではなくなり、ある時点でどこにいて何をしているのかという情報が、その人の携帯番号と同じくらい重要になる可能性があるというこどだ。ただし、Vineは出張などで移動の多いビジネスパーソン向けのサービスではなく、地域コミュニティーの運営や緊急事態への準備態勢に主眼を置いている。現在、Vineは非公開ベータテストの段階だ。
Vineの仕組みは以下の通りだ。まず、ユーザーは「ダッシュボード」アプリケーションをダウンロードし、「Windows Live」アカウントにログインする。インターフェースは地図形式になっていて、新しいニュース記事や公共の安全に関する発表(情報は2万のニュースソースおよび米国海洋大気庁から入手)があった場合は、地図上の該当箇所にジオタグ付きの情報がポップアップで表示される(場所を絞ったり、関心のある分野の情報だけが表示されるように設定することも可能だ)。
ダッシュボード上にはユーザーのコンタクト先も表示され、登録している人から送られたアラートをチェックできるほか、「Facebook」のステータスメッセージを常時チェックすることも可能だ。「アラート」は、インスタントメッセージのようなポップアップ画面で表示される(携帯電話で見られるように設定すると、テキストメッセージで表示される)。また、このサービスに「チェックイン」して、たとえば外で竜巻が吹き荒れているときや町を離れているときに、自分が屋内にいて無事であることを近隣の人たちに知らせることもできる。
リアルタイムで居場所を知らせるアプリケーションとしては、すでに「Buzzd」や「foursquare」などがあるが、これらは夜遊びの時に使うよう作られたものがほとんどだ。しかし、Microsoftでは、人を集めるために使われるこうしたツールを、コミュニティー活動を催す、緊急事態に連絡を取り合うといった目的でも使えるようにしたいと考えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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