6208cの他の機能は一般的なケータイ電話そのものだ。中国市場向けということもあってか、中国でメジャーなインスタントメッセージンサービス「QQ」にも対応している。カメラも3メガピクセルで動画はVGAサイズに対応、オートフォーカスとマクロ対応など本格的。外部コネクタには最新のmicroUSB端子を備えている。そして本体の作りもしっかりとしており、トンデモケータイにありがちな「すぐに塗装が剥げる、傷がつく」「本体の細かい精度がイマイチ」といった心配もない。やはりNokiaが作ればこれだけいい製品になるわけだ。
もちろん値段はそれなりにする。6208cのメーカー希望小売価格は1892人民元。標準的なトンデモケータイの1.5から2倍の価格だ。でもそれだけの品質や優れた手書き文字入力機能を搭載している「価格相応」の製品なのだ。この値段でも結構売れるんじゃないだろうか?
中国トンデモケータイは、これまでトンデモケータイメーカー同士で競争しあってきた。そこに殴り込みをかけてきたのがこのNokia 6208cだ。これはトンデモケータイ界に黒船が来襲したようなものだろう。この黒船来襲を受けて撤退するメーカーも出てくるだろうが、逆に「なにくそ!」と思ってさらにすんごい機能を開発してくるメーカーも出てくるはずだ。
「Nokiaよりうちはすごいぞ。もうNokiaを買わなくても満足できます!」なんて豪語するトンデモケータイがこれから出てくるかもしれない。トンデモメーカーさんたちにはNokiaを打ち負かすような製品をじゃんじゃん出してほしいものだ。
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