そしてさらに重量を増やしているのがスタイラスペンだ。この手のケータイのスタイラスペンといえばプラスチック製か中空アルミ製だが、6208cはスタイラスペンもステンレス製。しかも「刀」のような、不思議な形状をしている。そして電池カバーよりもこのスタイラスペンのほうが重量があるのだ。
すなわちNokiaはスタイラスペンをすぐに落としてなくしてしまうような安いものにはせず、背面に装着できる文具のようなものとして、存在感のあるものにしたかったのではないだろうか。しかもこのスタイラスペンは指先でずらして外すのだが、その際「カチャッ」と金属同士が当たる音がする。「ペンを外す」という行為を聴覚的に強くアピールしているかのようである。
ちなみにNokiaは昔、Nokia 6108というやはり手書きのできるケータイを中国市場などに出していた。こちらは画面ではなく数字キーパッド部分がフリップになっており、その内部パッドに文字を手書き入力するのだが、やはりスタイラスペンは「背面に背負う刀」のイメージで作られていた。どうやらNokia中国の開発者たちは、スタイラスペンに大きなこだわりを持っているようだ。
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