外出時に活躍--PCやモバイルで「トイレ」を検索できるサービス - (page 2)

原田和英(アルカーナ)2009年04月28日 19時22分

 パワーテクノロジーが運営する地図検索サイト「スグソコ」でも、トイレ検索のカテゴリが用意されており、各地のトイレ情報を検索できる。各トイレ情報は目的地からの「距離」「オススメ度」「清潔度」「空席度」で表示。確かに緊急性を要するトイレでは「空席度」は重要となるだろう。特によく混んでいる女性トイレでは欠かせない点かもしれない。

 また、各トイレについて、便器や洗面台の数、ベビーベッドの有無など設備情報を掲載するほか、写真の投稿もできる。さらには「同じ建物内のトイレを見る」「(地図を)携帯に送る」といった機能も用意する。なお、人気のトイレランキングもあり、1位は「六本木ヒルズ レジデンス B棟 1Fトイレ、2位に「パシフィックシティー西新宿 1Fトイレ」、3位に「ナチュラルローソン 道玄坂1丁目店」がランクインされ(4月28日現在)、妙味のあるランキングを考察できる。

 大分のBe-projectは「多目的トイレマップ」を運営。トイレ情報の投稿は匿名でも可能。各トイレ情報として、地図や「広さ」「利用時間」などの情報が掲載されており、「利用した感想」を5段階評価で投稿可能。また、トイレに対するコメントも書き込むことができ、「便座の位置が低い」「女子高生が騒いでいた」といった情報が掲載されている。ユニークな機能としては現在の時間に利用できるトイレを検索することも可能。全部で6800以上の情報が登録されている。

 ラナジャパンが運営する「オストメイトJP」でもトイレの情報を探すことができる。登録情報は8000以上。GPS機能を使って、近くのトイレを探すことが可能。各トイレ情報としては、設置先の詳細場所や利用可能時間、機能などが掲載されている。

 海外では、米ニューヨークのトイレを中心とした検索サイト「Diaroogle.com」や位置情報から近くのトイレを教えてくれる「MizPee」などが存在する。蛇足だが、中国では公衆トイレを紹介する「ガイド」というビジネスも存在するようだ。

 トイレを探すというのは、屋外で緊急性の要する時が多い。そのため、このようなサイトと携帯電話というのは非常に相性がいい。また、これらのサイトがNGO的な活動がベースとなり運営されているケースが多い点も興味深い。こういったニッチで公共性の高いサービスにもビジネスの可能性は潜んでいるのではないだろうか。

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