ストレージ大手EMCは米国時間4月23日、2009年第1四半期決算を発表した。同社の最高経営責任者(CEO)Joe Tucci氏は、2009年後半にはテクノロジへの支出が改善されるとの予測を示し、最悪の時期の大部分は過ぎたと語った。
発表されたEMCの利益は予想とほぼ一致しており、Tucci氏は声明で次のように述べた。
2009年の見通しについて言えば、世界のIT支出環境はほぼ底を打った状態だと考えている。リストラや広範な刺激策を更に進めることで顧客は予算の見通しをつけやすくなるため、2009年後半にはIT支出が改善すると見られる。
この声明によりEMCは、すでに底を打ったことを表明した企業の仲間入りをした。IntelやNokiaも最悪の状態を脱した可能性を指摘している。EMCによる「妥当な予測」では、2009年の世界のIT支出は「2008年との比較で、1桁の大きい方から2桁に入ったあたり」の減少になるとしている。第2四半期のIT支出は第1四半期とあまり変わらず、その後改善されると予測している。
EMCは、2009年第1四半期の純利益を1億9410万ドル(1株あたり10セント)、売り上げを31億5000万ドルと計上した。非GAAPベースの純利益は3億2370万ドル(1株あたり16セント)で、前年同期の4億6000万ドル(1株あたり22セント)から減少しているが、ウォール街のアナリスト予想に沿う結果だった。
同社はまた、経費削減策により2009年に1億ドルを節約する予定であることと、2008年と比較して情報インフラコストをおよそ4億5000万ドル削減する予定であることを説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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