ミクシィは4月23日、ユーザーカンファレンス「mixiアプリ カンファレンス 2009」を開催した。同社がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」上で進めるプラットフォーム化戦略「mixi Platform」の中核を担う「mixiアプリ」について、その詳細や今後の可能性、ビジネススキームについて説明した。
冒頭挨拶を飾ったミクシィ代表取締役社長 笠原健治氏は「mixiは、『mixi日記』を中心に非同期コミュニケーションのインフラとして成長してきた。現在1日100万件以上投稿がある非常に大きいサービスとなっている」とした上で「これまで(ユーザーとして)若い女性を中心に、(サービスとして)日記を中心にしたサービスとまとめられる。しかしこれからは、日記とは別な多様なコミュニケーション手段を皆さんと構築していく」とmixi Platformの戦略的位置付けの重要性を強い口調で説明した。
ソーシャルアプリケーション構築の共通規格「OpenSocial」を提案するグーグルからは代表取締役社長の辻野晃一朗氏が登壇。開発支援体制に力をいれるとし、特にモバイルとPCの同時展開について強い期待を表明した。
次いで、mixi Platform全般のアーキテクチャの策定をおこなったミクシィ技術顧問小山浩之氏が「“友だちの体験”がSocial Applicationを駆動する」と解りやすいメッセージで、mixiアプリ開発のポイントを説明。また、「mixiアプリモバイル 技術仕様」を4月24日に、mixi Developer Centerで公開すると発表した。
ミクシィ mixi事業本部長の原田明典氏は、既存のサービスがソーシャル化することで、新しい市場が生まれる点を説明。mixi内の友人である「マイミク」がもたらす“気心が知れたコミュニティ”の“内輪”の価値の高さを強調。“つながり”をキーワードにした、ネット本来のインタラクティブ性を大きく引き出すコミュニケーションスタイルを提供できると説明した。
その後は、ソーシャルアプリケーションのプロバイダーとしてmixiアプリを提供する予定のロックユーアジア、バンダイナムコゲームス、リクルート メディアテクノロジーラボ、ミクシィのアプリビジネス開発支援制度「mixiファンド」の出資第1号となったコミュニティファクトリーが登壇。各社の取り組みについてプレゼンテーションをおこなった。
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