ところでSIMカードが3枚入るということは、当たり前だけど他国のSIMカードを入れたっていいわけである。ということは日本のSIMカードだって入るというわけだ。日本の各携帯キャリアは香港でもローミングできるが、何も日本のケータイをそのまま使わなくとも、SIMカードだけ抜いて海外ケータイに入れて使うこともできる(当然コンテンツサービスやキャリアアドレスのメールは使えないが)。
てなことで日本のSIMカードを入れてみた。なお日本は海外では一般名詞の「SIMカード(USIMカード)」に対して「FOMAカード」などの固有名詞をつけている。本連載は海外のネタを扱っているので当然海外標準とさせていただく、すなわちFOMAカードとは書かずに「ドコモのSIMカード」のように表現させていただく。
入れた日本のSIMカードは以下の3つ
いずれの事業者も香港ローミングが可能だから、こんなトンデモケータイにSIMカードを入れたって通話が可能である。
では日本のSIMカードを入れて電源を入れなおしてみよう。ローミング利用なので電波を拾うまで若干時間がかかる場合もあるが、しばらくすればきちんとアンテナマークが立つはずだ。
ところで海外ローミング中は、現地の複数のキャリア回線を使える。ということは日本の3枚のSIMカードも、香港で同じ回線をつかんでしまう可能性もある。今回使った日本の3事業者が香港でローミングできるキャリアは以下の通り。
たとえばドコモもソフトバンクもイー・モバイルもみんなCSLの電波を掴んじゃう可能性がありうるのだ。すると画面上のキャリア名表示は上がCSL、下もCSLとなり、どっちのが何のSIMカードを入れているかわかんなくなっちゃわないだろうか?
ところが心配は不要だった。このV678は、国際ローミング中は現地キャリアだけではなく、入れているSIMカードのキャリア名も表示してくれるのだ。これなら今どのSIMカードがONになっているかきちんとわかる。写真でみるとわかるが、ドコモとイー・モバイルが同じCSLの電波を掴みながらも、元のSIMカードのキャリア名もきちんと表示されている。画面がごちゃごちゃしてしまうのはまぁ仕方ないところだけどね。
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