馬場氏はコロニーな生活☆PLUSを運営する上で、「ユーザーの熱量がたまる」(馬場氏)ように気をつけているという。ユーザーが常に「サイトにアクセスしないと」と思わせるような、熱中させる仕組みが必要だというのだ。コロニーな生活☆PLUSでは、ときどき「隕石」が降ってきて、島を破壊してしまう。その隕石を防ぐためには常にサイトをチェックして、警報が鳴ったら現在地を移動しなければならない。こういったゲームとしての盛り上げ要素も、位置ゲーには必要だと語る。
ただ、2003年からゲームの要素を少しずつ追加しているため、「初心者にとってわかりにくくなってしまっているのが課題」とも馬場氏は話す。「一度投入した機能は削れない。現在はゲームの全容を知るまでに1カ月から3カ月はかかるのではないか」(馬場氏)
コロニーな生活☆PLUSでは毎月ゲーム内でさまざまなイベントを開いており、馬場氏は他社の動向も常に見ているという。最近注目している他社のサービスとして、ソネットエンタテインメントが開発した、GPS機能を使った釣りゲーム「ココ釣りマスター」を紹介。「釣りをモチーフにしたゲームははまる要素が多く、やりたかったのだが先にやられてしまった。日本各地に釣り場を設定して、そこに行かないと魚が釣れない、というのをやりたかった」と明らかにした。
GPS対応の携帯電話は増えており、今後はさまざまなゲームやサービスが登場することが予想される。位置ゲーを考えている人へのアドバイスとして、マピオンの加藤氏は「ツール系とゲーム系では、位置情報を使う上で求められるものは全く違う」と指摘した上で、「ゲームでは不正をされないことが大事だ。位置の履歴機能を使って時間のなりすましなどをされないように、あえて機能を削ることもある」と紹介。ゲームとしての設計が重要だと話した。
収益源については、ケータイ国盗り合戦の場合、広告とマピオンの地図サービスと連携した有料サービスが中心だ。コロニーな生活☆PLUSも位置連動型広告やアフィリエイト広告、ユーザーからの寄付で成り立っているとのこと。
「儲かるか、と聞かれると難しいが、でも楽しい。その中で儲かればいいと思っている」(加藤氏)、「ニッチなジャンルだが、将来性や可能性はある。小さい市場をほかの人たちと一緒に大きくしていきたい」(馬場氏)とそれぞれ話し、位置ゲーは今後有望なジャンルであるとアピールしていた。
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