ソーシャルネットワーキングサイトFacebookは2009年に入って、プライバシー問題に関して大失態を演じた。これを受けてFacebookは、ユーザーのフィードバックから選び出したサービス規約の修正案を、既存のサービス規約と差し替えるべきかどうか投票するよう、ユーザーに奨励している。
Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間4月16日付けのブログへの投稿で、Facebookのサービス規約に対する修正案が含まれる、同サイトに投稿された文書を検討するようユーザーに呼びかけた。修正案は現在のサービス規約とともにユーザーのフィードバックに基づいている。
これらの新しい文書が承認されれば、今後、権利および責任に関するステートメント(Statement of Rights and Responsibilities)を変更する場合は必ず、通知およびコメントと同じプロセスを経ることになる。また、十分な数のユーザーがコメントした場合は投票が行われる可能性がある。この新しい提案文書が支持を得られなくても、ユーザーがサイトの統治プロセスに関与するための方法を引き続き検討する。ただしこの関与については、利用規約の今後の版に明記する必要があるだろう。
Zuckerberg氏はこのブログで、ユーザーは太平洋夏時間4月23日正午までに投票する必要があり、Facebookのアクティブユーザーの30%が投票に参加すれば、結果が拘束力を持つことになると書いている。投票が始まってから数時間は、提案文書がほぼ3対1で既存の規約に勝っていたが、投票したのは8000人に満たない。Facebookが先ごろアクティブユーザー数は2億人を超えたと発表したことを考えると、投票に拘束力を持たせるためには7000万人近いユーザーが投票に参加する必要があるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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