グーグル検索、技術上の変更から垣間見える高速化計画

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2009年04月16日 15時59分
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 今回明らかになったGoogle検索における技術的な変更は、ウェブトラフィック分析の専門家のみが興味を持つようなものであるとはいえ、より多くの人々が関心を抱くこと、すなわち検索の高速化につながるものであることが見えてくる。

 Googleの広報担当であるEitan Bencuya氏によると、Googleは具体的には、情報の表示に通常のHTMLではなく、プログラミング言語のJavaScriptと、関連インターフェース技術のAjaxを用いることで検索結果を表示する新たな方法を試しているという。

 その理由として、検索結果の表示にAjaxを用いることで、定型的な検索結果を表示する裏でJavaScriptによる実際の検索結果のロードが可能になるという点を挙げることができる。つまりこれによって、その後の検索では検索結果のみをロードするだけでよくなるのである。

 Bencuya氏は「彼らは1000分の1秒単位での高速化に腐心している。彼らは常に新しいことを試しているのだ」と述べている。

 1000分の数秒なんて大したことないと思うだろうか?それは間違いだ。Googleは、検索結果の表示にかかる時間をほんの少し縮めるだけで、人々がより検索を行うようになるため、検索広告を表示する機会を増やすことができるということを見つけ出したのである。

 検索結果を高速に表示するために、Googleではすでに700〜1000台のサーバを使用して各クエリを処理している。ブラウザ側の処理を少しでも高速化するためのこういった方法は、検索市場で優位に立つための比較的安価な手段なのである。

 では、どのようにしてこういったことが明らかになったのであろうか?米国時間4月14日、Google Analyticsブログにおいて、チームメンバーであるBrett Crosby氏が、「referer」のコードを変更するという同社の計画を明らかにしたのである。refererとは、ユーザーが検索結果のリンクをクリックした際にウェブサイトに送信されるものである。

 自身のウェブ解析ソフトウェアを用いて、検索広告のパフォーマンスを把握(Googleの検索結果経由で自らのサイトがいつ訪問されたかや、訪問時におけるユーザーの検索語を把握)している人々は、この変更に対応するために、使用しているソフトウェアをアップデートする必要があるだろう。

 もちろん、これは門外漢には判りにくい変更だが、非公式ブログGoogle Operating SystemのブロガーであるAlex Chitu氏は15日、情報を総合的に判断し、今回の変更がGoogleの検索エンジンによる結果ページの表示方法と関係があると推測した。

 同氏は特に、GoogleのMatt Cutts氏が、Googleの検索結果に関する実験においてrefererトラフィックを2月に停止した件に関する説明を行っている3月のビデオ投稿に着目している。

 Bencuya氏は15日、refererの変更が実際、実験における思いがけない副作用に対応する必要から生まれたものであるということを認めた。

 「われわれが今回の変更を行ったのは、さまざまなテスト結果を用いて実験を続けるためであり、将来へのつながりを途切れないようにするためでもある」(Bencuya氏)

 同氏は、Ajaxの変更をより広範なユーザーに適応する計画についてはコメントしなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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