凸版印刷とエヌクリプトは4月8日、リアルタイム常時認証システム「Dynamic OATHプリミア」を共同で開発したと発表した。高い安全性が求められるネット銀行、オンライン証券取引など、インターネット金融サービス向けに4月10日より販売する。
このシステムは、エヌクリプトが開発した世界初のリアルタイム常時認証システム「Dynamic OATH」を金融サービス向けに改良したもの。エヌクリプトの認証技術と、凸版印刷が金融機関向けセキュリティ事業で培ったノウハウをあわせ、高いセキュリティ性を保ちながら導入負荷やコストを軽減するという。
国際規格である「OATH」準拠のワンタイムパスワードシステムを用いて、クライアントと認証サーバ間に第三者が侵入できない暗号通信ラインを確立する。接続状態を常時監視しながら通信の秘匿性を保つことで、通信途中におけるハッカーの侵入を防止し、安全な通信を実現するとのこと。ライセンス費用は100万ユーザーあたり年間約1億円で、2009年に5億円の売り上げを目指している。
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