ヤフーは4月6日、テレビ向けインターネットサービス「テレビ版Yahoo! JAPAN」(http://dtv.yahoo.co.jp)の提供を開始すると発表した。HTMLブラウザを搭載したインターネット接続テレビであれば、メーカーやモデルを問わず利用できるという。利用は無料。
代表取締役社長の井上雅博氏は「ヤフーでは、携帯電話、パソコンといった従来のネット接続機器から、テレビ、カーナビ、携帯端末、ゲームまで、あらゆる製品からネット接続を推奨する『Yahoo!everywhere構想』を進めている。インターネットとテレビを比較すると、その使用時間はインターネット約13時間に対し、テレビ視聴時間は平均約119時間(ともに月間)と、度合いが全然違う。
一方主要テレビメーカからはインターネットに接続可能な製品が登場しており、いよいよテレビからネットへつながるときが来た。こうした背景を受け、ヤフーも準備ができた」とテレビ版サービスに参入する意欲を話した。
テレビ版Yahoo! JAPANは、テレビ専用のトップページ、検索サービスを中心とするテレビ向けのネットサービス。文字・画像サイズやレイアウトをテレビで見るために最適化させたという。また、画像サイズや色数を抑えることで、画面表示のスピード感も重視したとのこと。
当初スタートするサービスは、PC版Yahoo! JAPANの約130サービスから選りすぐったニュース、天気など7サービスを提供。トップページにはトピックスとしてニュースヘッドラインを掲載したほか、急上昇ワードなどを表示する。
検索機能は急上昇ワードランキングのほか、検索総数ランキングなど、話題のキーワードから検索しやすい構成にしたとのこと。また4月下旬以降のリリースになるが、画像検索・スライドショー機能も実装される。
今回のテレビ版Yahoo! JAPANは、デジタルテレビ情報化研究会のネットTVガイドラインに準拠して制作されたもの。テレビの表示仕様にあわせ、トップページの画面サイズを最適化、出し分けをするほか、2画面機能搭載のテレビであれば、テレビ画面とテレビ版Yahoo! JAPANの2画面機能にも対応する。
ヤフーでは、ソニー「BRAVIA」向けの「アプリキャスト」やシャープ「AQUOS」向けの「Yahoo! JAPAN for AQUOS」など、すでにテレビ向けのネットサービスをリリースしている。今回のテレビ版については「テレビ向けネットサービスの標準的な仕様にしていきたい」(井上氏)とした。
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