サンフランシスコ発--MicrosoftのWindows Server部門の責任者Bill Laing氏は、米国時間4月3日に行ったインタビューで、2009年内に「Windows 7」のサーバ版をリリースすることを明らかにした。
Laing氏のコメントから推測すると、Windows 7の開発は引き続き予定よりも早く進んでいるということだろう。たしかにLaing氏のコメントは、Windows 7ではなく、Windows 7のサーバ版「Windows Server 2008 R2」についてのものだ。しかし、従来、サーバ版OSは、デスクトップ版に比べ、より大規模なテストが必要なため、デスクトップ版のリリース後に同じコードベースに基づいてリリースされてきた。
Laing氏は、「われわれは懸命に開発に取り組んできた」とした上で、R2はサーバ部門にしてはやや小規模なリリースだが、それでも同製品にはLaing氏が1年半前には想像できなかったほど多くの機能が盛り込まれていると語った。
Microsoftは、Windows 7の場合と同様に、R2についても、まず2008年12月に一部の早期顧客に提供した後、2009年1月にベータ版をリリースした。そして次期バージョンであるリリース候補版が間もなくリリースされる予定だ。Windows 7のリリース候補版は5月までにリリースされると見られているが、Laing氏はR2のリリース候補もその時期にリリースされるのかについては明らかにしなかった。
Laing氏は、「まだ分からない」とした上で、「遠い先の話ではないが、最終的なリリース日はまだ決まっていない」と付け加えた。
Microsoftのデスクトップ部門は、ここ数カ月間、2009年内のWindows 7の発売に向け努力してきたが、それをあえて公約しないことにより、リリースまでの期間に幅を持たせようとした。聞いたところによると、Microsoftは、リリース候補版が順調に行けば、早ければ6月にもWindows 7のコードを完成させる計画のようだ。
Microsoftはかなり前から、Windows 7を2010年1月までにリリースすると正式に発表している。この点について何らかの変更がないかデスクトップ版Windows部門の広報担当者に尋ねたが、即答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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