Microsoftのビデオ会議システム「Microsoft RoundTable」に助っ人が現れた。
MicrosoftはMicrosoft RoundTableの販売を終了する予定だ。Microsoftは今週、このウェブカメラ技術をビデオ会議機器メーカーPolycomにライセンスし、今後はPolycomが同製品の販売を引き継ぐことを明らかにした。Microsoft RoundTableは、Microsoft Researchが開発したパノラマ型ビデオカメラを含むビデオ会議システム。
このライセンス供与が一括払い方式なのか台数によるロイヤリティー方式なのかは明らかにされていない。また、Microsoftがこの技術でどのように補償されるのかも不明だ。
MicrosoftはCNET Newsに対する声明で、「MicrosoftはPolycomとの交渉で金銭的条件を詰めていないが、RoundTable製品を提供する狙いは利益ではない」と述べ、「Microsoft ResearchがMicrosoft RoundTableを開発したのは5年以上前で、この製品とそれに関連する知的財産をより広く提供することは、当社の(ユニファイドコミュニケーション)戦略に沿うものである。Polycomのようなグローバルリーダーとの提携により、RoundTableはさらに多くの国々のさらに多くの人々の手に届くだろう。しかも、強力なサポート付きだ」と語った。
もとは「RingCam」として開発されたRoundTableは、Microsoft Researchのデモンストレーションで頻繁に紹介され、2007年10月に商品化された。Microsoftによる販売は2009年4月で終了し、代わってPolycomが「Polycom CX5000」として販売する予定だ。両社によると、米国における表示価格は4300ドルで27カ国で販売されるという。Microsoftが販売した製品は今後もMicrosoftがサポートを行い、Polycomが販売する製品のサポートはPolycomが受け付ける予定。
Microsoftの事業に大きな変化はないが、同社はこのところ、周辺製品ラインを整理している。ここ数週間に「Encarta」閉鎖の計画やベータ段階にあったウェブ解析プログラムの計画中止を発表した。またスタンドアロン型ビジネスインテリジェンス製品や有料の「Windows Live OneCare」ウィルス対策プログラムを中止している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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