車内のテクノロジについては、現行モデルにもあるテクノロジを、わずかに進めたものだ。ナビゲーションシステムではメニューグラフィックが改善されたが、大部分は同じだ。新モデルでは、オンタイムの交通情報機能が組み込まれていて、これはうれしい追加だ。オーディオシステムとしては、液晶ディスプレイの後ろのディスクスロット、衛星ラジオ、AUX入力端子を装備している。追加された音源として重要なのはBluetoothストリーミングオーディオだが、やはりUSBポートかiPod統合システムが欲しいところだ。
筆者らがあまり気に入らない変更点は、エネルギーフローアニメーションと走行データが、液晶ディスプレイに表示されないようになったことだ。その代わり、この情報は計器パネルに表示される。計器パネルは、旧型プリウスと同じように、フロントガラスの真下の長いディスプレイにある。残念ながら、計器パネルのグラフィックは、液晶ディスプレイに表示されていたものには遠く及ばない。トヨタ自動車は、この変更を行うことで、オプションのナビゲーションシステムを選ばなくても、エネルギーフローのディスプレイを利用できるようしている。筆者らは、ナビゲーションシステムを搭載しないとしても、液晶ディスプレイはいまや標準装備だと考えている。奇妙なことに、トヨタ自動車は、平均燃費ディスプレイを計器パネル上に小さく、控えめに表示している。トヨタ自動車はこの数値を大きな数字で強調したいだろうと思うのだが。
新しいACC機能は、車両前方のレーダーを使用して、前方車両の速度を判断している。試乗では、この機能は必要になればかなり急激にプリウスの速度を落とすことが分かった。しかしこの機能は、時速30マイル(約48km)以下でしか作動しない。車線逸脱防止システムは、レーンキープアシストと呼ばれる機能と連動して機能する。横にずれて車線を越えると、車両は警告音を鳴らしてから、実際にハンドルを動かして、車線内に戻す。この機能を試すには最適の道路ではなかったものの、筆者らがこれを試してみたところ、警告音は聞こえたが、ハンドルを引き戻す力は実際に感じられなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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