連休前後で楽天が続伸--ドイツ証券の投資判断やTBS問題の進展が好材料に - (page 2)

 3連休中、保有するTBS株について、楽天がTBSに対して買い取りを要求する方針を固めたとの報道が相次いだ。楽天は2008年末、保有するTBS株について約650億円の評価損を計上すると発表。今後の処遇についても3月末までに結論を出すとしていた。その期限が近付いてきたことで、関連報道が活発化してきている格好だ。このほど、TBSが認定放送持株会社に移行することを決定したことを受け、経営統合の可能性がなくなり、その代わりに楽天はTBSに市場価格より有利な条件でTBS株を買い取ってもらう権利がある。

 楽天は報道に対して決定した事実はないとのコメントを出しているが、TBS株は楽天を評価する上で常に付きまとってきた問題。今回の報道は問題決着の第一歩とみているようだ。

 市場は、日本を代表するインターネット企業として楽天を再評価する準備を整えている。株価は全般相場の軟調に連動する格好で下落していたが、2008年10月28日に付けた安値4万2050円を前に切り返す動きとなっている。会社側から正式に買い取り請求が発表されれば、この動きに拍車がかかりそうだ。

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