Microsoftに特許侵害で提訴されたGPSメーカーのTomTomがOpen Invention Network(OIN)に加盟した。OINには多くのハイテク企業が加盟し、オープンソースソフトウェアを法的脅威から守る目的で各社の特許をプールしている。
OINは3月23日付けのプレスリリースの中でTomTomの参加を発表した。OINは、「Linuxの成長と導入を確実にするための支援的かつ遮蔽されたエコシステム」の構築を目的としており、これまでに出願中、交付済みを合わせて275件の特許を蓄積してきた。
TomTomの知的財産担当ディレクター、Peter Spours氏は、「Linuxは、われわれのポータブルナビゲーション端末の核として重要な役割を果たしている」とし、さらに次のように続けた。「われわれは、Open Invention Networkライセンシーとなることで、Linuxの発展と技術コミュニティにおける革新を促進できると考えている。そして、それが人々の利益につながる」
Microsoftは2月末、特許侵害でTomTomを提訴したと発表した。問題の特許の中には、TomTomのLinuxカーネルの使用に関連するものも含まれている。Microsoftは長年、LinuxはMicrosoftの特許を侵害していると主張し続けてきたが、Microsoftがその主張を法廷に持ち込んだのはこの訴訟が初めてだった。
一方、TomTomも先週、特許侵害でMicrosoftを反訴している。
OINは、2005年にRed HatやIBMらによって創設され、その後OracleやGoogleなどが加わった。
OINの最高経営責任者(CEO)、Keith Bergelt氏は、Microsoftが起こしたTomTomとLinuxに対する特許侵害訴訟に対し批判的だ。
Bergelt氏はMicrosoftの提訴を受け、「これは、Microsoftが実際にオープンソースコミュニティやLinuxコミュニティに責任あるメンバーとして参加する方法を理解していない証拠だ」とし、さらに「Microsoftの行動は明らかにLinuxへの敵対的行為だ。同社がそのような手段に訴えたことは遺憾だ」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」