携帯電話の動画撮影、もっとキレイなら使いたい - (page 2)

アイシェア rTYPE リサーチ2009年03月23日 13時06分

携帯電話での動画撮影は「画質の悪さ」がネック。扱える容量の小ささも不満

 携帯電話で動画を見たことのある人のうち、「携帯電話で動画を撮影した経験がある」とした人は、74.2%と4人に3人近くにのぼり、女性では80.7%。撮影経験者に携帯電話動画の最も大きな不満を聞くと、「画質が悪い」が41.7%と最も多く、次いで「撮影画面が小さい」が24.0%、「容量不足(短い時間しかとれない)」が19.4%の順だった。

 また、「最も改善して欲しい部分」を聞くと、不満点同様「画質向上」が40.0%を占めトップとなっており、携帯電話での動画撮影は「画質の悪さ」が大きな不満要因となっているようだ。改善要望の2位では「データ容量圧縮(19.4%)」で、扱える容量が小さい点もビデオカメラに慣れたユーザーには不十分と映っていることもうかがえた。

 ちなみに携帯電話での動画撮影経験が「ない」と回答した人に、動画機能について当てはまるイメージをすべて答えてもらったところ、ここでも「画質が悪い」が62.3%で最も多く、「撮影画面が小さい」が50.8%、「撮影時間が短い」が49.2%と、動画撮影経験者とほぼ同様の印象を持っていることが判明。

 携帯電話のカメラ機能は最近8メガピクセルクラスが続々と登場しているが、動画機能についてはカメラほど積極的にアピールされていないこともあってか、まだまだ機能的に発展途上と認識されており、まだ利用する段階ではないと考えているユーザーも少なくないのだろう。

最も改善して欲しい部分

携帯電話での動画「メモとして使いたい」

 携帯電話での動画撮影経験のない人に、「動画機能が強化されたら最も利用したいもの」をひとつ選んでもらったところ、「メモとしての動画撮影」が34.4%に上り、2位の「イベントの撮影」を23ポイント近くも引き離しトップ。

 現状、携帯電話での動画撮影経験者が撮影した動画の利用方法も「メモとして利用」が48.6%とトップで半数近くが使っており、いつでも持ち歩ける携帯電話の利便性を生かし、心に残るシーンを動画で撮っておきたい、という「録画機能」に対するニーズは小さくないようだ。

画質アップで「携帯電話の録画機器化」が現実になれば、必要なのは大容量SDカード

 一方、保存した動画がその後どう扱われたのかを聞いたところ、50.3%が「PCやSDカードに移動した」と回答。「保存したままになっている」とした人も36.0%いたが、残る13.7%は「すぐに削除した」と答え、「すぐに削除した」理由は「写真や音楽などのデータを入れるときに邪魔(容量不足)になった」が41.7%を占め、動画の撮り溜めはできないのが現状だ。

 しかし、携帯電話での動画撮影経験者が利用している携帯電話のSDカード(microSDカードも含む)のサイズは「2GB」が46.9%、「1GB」が20.6%と動画保存には心もとないサイズが主流。昨年12月、業界最大手のサンディスクが16GBのmicroSDカードを発売したが、今後、機能強化が予想される携帯電話の録画機器化に伴い、こうした大容量SDカードが主流になっていくだろう。

入学式・卒業式は「携帯電話で録画する」日も近い?!

 おりしも卒業、入学式シーズン。入学式や卒業式に参加する場合、その思い出を何で残したいかとの質問には、49.7%が「デジタルカメラ(写真)」、30.3%が「ビデオカメラ(動画)」と答え、現状、「携帯電話のカメラ(動画)」はわずか3.4%だが、携帯電話の動画機能の進歩とSDカードの大容量化が進めば、近い将来、日常、携帯電話で写真を撮る風景が当たり前になったのと同様、入学式や卒業式で携帯動画撮影をする姿が一般的になる日が来そうだ。イベントでの撮影シーンが変化する日は遠くないかもしれない。

 調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。

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