アイ・ティ・アール(ITR)は3月16日、国内コンテンツ管理市場規模を調査したレポート「ITR Market View:コンテンツ管理市場2009」を発表した。エンタープライズコンテンツ管理(ECM)、文書管理、ウェブコンテンツ管理(WCM)、全文検索ソフトウェア、ワークフローの5つの製品分野を対象としており、国内39社のソフトウェアベンダーの製品を網羅している。
レポートによると、2008年度の国内ECM市場は出荷金額ベースで81億円、前年比46.2%増と大きく伸びた。市場シェアではマイクロソフトの「Microsoft Office SharePoint Server 2007」が、機能の豊富さやコストパフォーマンスの高さから急速に売り上げを伸ばしたといい、シェアは44.4%にのぼった。ただし、ITRによると、Microsoft Office SharePoint Server 2007は企業情報ポータル(EIP)製品としての側面もあるため、コンテンツ管理目的で導入、利用されているとは限らないとしている。
ITRのシニア・アナリストである三浦竜樹氏は、社内コンテンツに関する個々の課題解決のために複数の製品を多数導入するのではなく、すべての機能を備えたECM製品を採用して一括管理、収集、配信するという手法が注目されている一方、社内の製品を一斉に入れ替えることは現実的ではないため、コンテンツ統合技術を使って、既存コンテンツを収集、連携させるのが現実解だと指摘している。
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