1カ月前に比べ、「Google Earth」で閲覧できる火星のデータが大幅に増えた。
Googleは米国時間3月13日、火星の3D地図「Mars in Google Earth」に、火星の過去と現在に関するより詳細な情報を表示するメジャーアップデートを実施したと発表した。Mars in Google Earthが利用できるようになったのは、1か月余り前の2月3日にリリースされた「Google Earth 5.0」からだ。今回のアップデートにより、火星に関する知識や天文学の研究が歴史の中でどう発展してきたのかを閲覧できるようになった。
Googleによると、新しいMars in Google Earthの「Historical Maps」レイヤでは、時間をさかのぼり、天文学者のGiovanni SchiaparelliやPercival Lowellなどが描いた古い火星の地図を閲覧できるという。また、「Live from Mars」レイヤでは、米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「Mars Odyssey」に搭載された温度放出画像システム(Thermal Emission Imaging System:THEMIS)からの画像を含む最新の連続画像で、火星の現在の姿を知ることができる。
ユーザーは、Mars Odysseyや別の火星探査機「Mars Reconnaissance Orbiter」と一緒に飛行しているような感覚を体験でき、2つの探査機が観測した最新のデータと、2機が次に向かう場所をチェックできる。
筆者は、Mars in Google Earthの旧版は使っていないが、新しいアップデート版を試用して大いに気に入った。Google Earthのツールバーから火星を選択すると、3Dで描かれた赤い惑星の周囲を飛び回ることができる。
また、今回のアップデートにより、火星の表面が情報レイヤ、画像、地形図で覆われた。拡大縮小やカメラの視点切り替えも可能で、アイコンをクリックすればその場所や出来事に関する詳細情報を読むことができる。その多くは筆者にとって、これまで存在することさえ知らなかったものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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