検索エンジンマーケティング(SEM)などを手掛けるフルスピードが急落している。3月11日、12日と連日で売り注文が殺到し、取引時間中には売買が成立せず、基準値だけが下落している。
フルスピードは2009年7月期1月中間期決算発表を翌日に控えた11日、業績計画の大幅な下方修正を発表した。今期の連結売上高は従来予想の161億9500万円から138億3700万円、経常利益は同19億100万円から7億2600万円へ修正。経常利益は当初、前期比28%の増益を計画していたが、今回の下方修正で同51%減益に転落する見込みとなった。業績計画とあわせ、配当計画も修正。期末1株900円から300円に減額した。
企業業績が急速に悪化する中、フルスピードの顧客にもマーケティング費用を絞る動きが顕著化。利益率の高い検索エンジン最適化(SEO)事業の売上高が減少しており、収益力が大幅に低下した。また、経済環境の急速な悪化を受けて一部資産について減損処理も実施している。
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