マカフィーは3月10日、2009年の脅威予測を発表した。金融危機を悪用した詐欺が活発になるだけでなく、家電で使われているフラッシュメモリなどへの攻撃も増えるとみている。
2009年に出現すると予測される脅威の上位には、2008年に続く金融危機を悪用した偽の金融取引サービス、偽の投資会社、偽の法的サービスなどの詐欺が挙げられている。
脅威予測では、犯罪者たちも主な配信手段としてインターネットクラウドを活用するようになっており、最終的には従来のマルウェアの配信手段に取って代わると指摘する。また、使い捨てのバイナリファイルを悪用してセキュリティ対策を回避しようとするという。
このほか、今後も英語以外の言語のマルウェアの拡大が続くと予測している。サイバー犯罪者は、世界市場に進出することで、さらに大量の貴重な個人情報や機密情報を入手できることに気づき始めているためだ。
さらに、カメラやピクチャーフレームなどの家庭用電化製品で使われているUSBメモリやフラッシュメモリに関する攻撃が増加するとも予測している。企業環境ではフラッシュメモリの使用がほとんど規制されておらず、ユーザーの間でも普及していることから、この傾向は今後も続くとのことだ。
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