Keynote'09は「Keynote Remote」というアプリを通じて、iPhoneやiPod touchからコントロールできるようになった。Wi-Fiを通じてiPhoneとKeynoteとの間で接続を済ませると、iPhoneからスライドショーを開始できる。
すると、iPhoneの画面には縦型の場合は上半分にスライド、下半分にはノートを、それぞれ表示する画面になる。つまりわざわざスライドが表示されているスクリーンを振り返らなくても、今何が画面に表示されているか、手元でチェックできる。もちろんスライドに発表内容のメモをノートとして書き込んでおけば、喋るべきポイントを確認することも可能だ。
そして画面に表示されたスライドをなぞると、スライドが切り替わる仕組みになっている。スライド送り、スライド戻しももちろんできるし、段階的に切り替わるエフェクトも手元で送っていくことができる。非常に強力なプレゼンテーションツールとして活用できる。
Keynote Remoteとの連携、スライド操作。ただし、Keynote Remoteは有料で115円。iWork'09購入者しか利用できないので、無料にして欲しかったところだが、115円払う価値はあるだろう。
さて、そのiPhoneについてだ。使い始めてから変わったことはいくつかあるが、僕の中での最大のポイントは、ドキュメントやスライド、PDFを閲覧できるようになった点だ。
iPhoneとiWork'09のコンビネーションは、日常的なドキュメントのチェックにも威力を発揮する。
iPhoneでは、PDF、Pages、Numbers、Keynote、そしてMicrosoft Officeの各ドキュメントを閲覧できるビューワが備わっている。そのため、メールの添付ファイルやウェブ上のリンクで示されたファイルを、iPhoneからその場で開いて閲覧できるようになった。今までのケータイでもPDF閲覧は可能だったが、iPhoneのように大きな画面で、マルチタッチ操作できる端末では操作性や実用性が段違いである。
Wi-Fiスポットを探したり、自宅に帰るまでの1時間ほどの時間がなくなり、パソコンを起動して原稿を読むまでの15分の手間が、自分の移動時間に多重化できる。これは非常に大きな時間の効率化につながるはずだ。
より手軽に、素早く、いつでもドキュメントを確認できる世界観。これを実現する一歩としてアップルが提案した新しいサービスが、iWork.com、ということになる。
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