カスペルスキーは3月2日、2009年2月のウイルスTOP20を発表した。カスペルスキーセキュリティネットワーク(KSN)の結果をもとに、最も蔓延しているウイルスを2つのランキングにまとめている。
1つめのランキングは、カスペルスキーアンチウイルス製品バージョン2009がインストールされた環境で、KSNが検知した悪意あるプログラム、アドウェア、潜在的に危険なプログラムをまとめたもの。
2月はまず、ネットワークワームである「Kido」の順位が一気に上昇した。Kidoの大流行は1月に始まっており、現在も状況は好転していない。また、新たにランクインした「Packed.Win32.Tdss.c」は、ワームやルートキットをはじめ種類を問わずどのような悪意あるプログラムでも暗号化できることから注意が必要だとしている。2月に検知されたこれらのプログラムの総数は4万5396件で、数の上でも前月のデータから大きな変化は見られなかった。
2つめのランキングは、検知された感染オブジェクト内で多く見られる悪意あるプログラムについてのもの。ランクインしているプログラムのほとんどは、ファイルに感染する機能を持つという。
このランキングで新たにランクインした「Virus.Win32.Virut.ce」はポリモーフィック型ウイルスである「Virut」の新しい亜種で、悪意あるiframeブロックを使ってユーザーのコンピュータ上にあるHTMLファイルに感染する。2月の統計では、この方法で感染したファイルが多く見られたとのことだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス