ドイツ、ハノーバー発--ASUSは、7インチの液晶ディスプレイを搭載した「Eee PC」ネットブックに関して、先進国市場における同モデルの廃止を段階的に計画していることが、現地時間3月3日に、同社会長のJonney Shih氏によって明らかにされた。
当地で開催の情報技術見本市「CeBIT 2009」でのプレスカンファレンスにて、Shih氏は、同社が今後、顧客も好むところである、10インチモデルのネットブックに注力する予定であることを、ZDNet UKに対して語っている。一方、Shih氏は、ASUSが、8.9インチモデルのネットブックも段階的に廃止しようとしているとの、最近の報道を否定した。とはいえ、初代のEee PCから採用されていた7インチモデルについては、同ラインアップの廃止を明言した。
Shih氏は「より大きな液晶ディスプレイ、より大きなサイズのキーボードを使いたいと、ユーザーは望んでいるようである。子ども向け、通信(プロバイダー)などの特定用途、さらにはエマージング市場においては、引き続き、8.9インチモデルも十分に需要があると確信している。しかしながら、エマージング市場の数カ国で、いくらか需要があることは認めるものの、7インチモデルのネットブックは、段階的に廃止されることになる」と述べた。
これまでもASUSは、10インチ未満のサイズのネットブックを、すべてラインアップから排除するのではないかとのうわさの否定に追われたことがあった。2008年11月に、同社は、8.9インチおよび7インチモデルの両方が、新仕様のモデルに生まれ変わって、引き続き提供される予定であると語っていた。
今回のCeBITで、ASUSは、数々の新しい、このほど発表されたばかりの製品を展示している。Eeeブランドのテレビ電話や「Eee NAS PC」に加え、10インチ液晶ディスプレイを搭載するEee PCの最新モデルとなる、薄さ1インチ(約2.54cm)のスリムデザインが採用された「Eee PC 1008HA」などの最新ノートPCも公開された。
ネットブックのマス市場を最初に切り開くことに成功した「Eee」ブランドが、当初の意味合いとは異なる様相を呈しつつあることに関して、Shih氏は、ASUSが「まるで低コストのネットブックというコンセプトを前面に出すかのように、(Eeeというブランドを)位置づけることは」願っていないとコメントした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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