Advanced Micro Devices(AMD)は、製造事業の分社化契約成立に伴い、同社の元最高経営責任者(CEO)兼会長のHector Ruiz氏に代わる新会長を指名した。
AMDは米国時間3月2日、新しい取締役会長にBruce Claflin氏を指名したと発表した。Claflin氏は、同社の取締役を辞任したRuiz氏の後継となる。Ruiz氏は、2日にAMDから正式に分離独立したチップ製造会社The Foundry Companyの取締役会長に就任する。
Claflin氏は2003年8月にAMDの取締役に就任した。同氏は、IBMとDigital Equipmentでも上級職を務め、最近では3ComのCEO兼取締役を務めた。またAMDの取締役会は、Waleed Al Mokarrab氏を取締役に指名した。Al Mokarrab氏は現在、アラブ首長国連邦の首都アブダビに拠点を置き、The Foundry Companyの主要投資家でもあるMubadala Development Companyの最高執行責任者(COO)を務めている。
Dirk Meyer氏は、AMDの社長兼CEOに留まる。
またAMDは2日、同社の製造事業を分社化するため、Advanced Technology Investment Company(ATIC)とMubadalaとの契約を成立したことを発表した。AMDによると、The Foundry Companyは「世界で唯一、米国に本社を置く半導体製造企業」だという。Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)などの半導体メーカーは、外部のチップ設計企業と契約している。The Foundry CompanyはAMD向けにチップを製造するだけでなく、外部顧客からの受注も目指す。
今回の分社化契約成立に伴い、AMDはATICからThe Foundry Companyの所有持分に対する7億ドルの支払いを受ける。またAMDの声明によると、The Foundry CompanyはAMDの約11億ドルの債務を引き受け、さらにMubadalaがAMDにおよそ1億2500万ドル支払い、AMDの新規発行株式5800万株と増資株3500万株のワラントを取得するという。
この契約により、財務報告上のThe Foundry Company(総企業価値はおよそ43億ドル)の連結を除くAMDの現金持高は約8億2500万ドル増える。The Foundry Companyへの出資比率は、AMDが34.2%、ATICが65.8%となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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