ワシントン州レドモンド発--Microsoftが2007年に「Seadragon」技術を発表したとき、鳥瞰の視点が写真の閲覧に適していることは明白だった。しかし、同社は明らかに、コンテンツの「鳥瞰」が写真の閲覧以外にも使えると考えている。
Microsoftは米国時間2月27日、同じ手法を「Microsoft Office OneNote」で作成されたノートの閲覧に応用した無料のアドオン「Canvas for OneNote」をリリースした。
OneNote用のアドオンなので、そのヘビーユーザーのみがCanvas for OneNoteから真の恩恵を得られるだろう(また、「Windows Vista」が必須で、「Windows Presentation Foundation」のグラフィックス技術を利用している)。
だが、Microsoftが鳥瞰のメタファーを応用する範囲をさらに広げたとしても、筆者は意外に思わない。実際、Stephen Elop氏が2月27日の講演で使用したプレゼンテーション用のツールも、「Microsoft Office PowerPoint」のようにスライドを1枚ずつ順に表示するのではなく、画像のズームインとズームアウトを簡単に行えるものだった。
あるタイプのコンテンツを閲覧するのに適した方法を広く応用できることに気づいた例は、コンピュータ業界の他の企業にもある。たとえばAppleは、「iTunes」で「Cover Flow」を採用し、ページをパラパラとめくるようにアルバムを表示させていたが、後になって「Finder」で複数のドキュメントをブラウズするのにも同じ方法が使えることに気づき、さらに2月24日に発表した「Safari 4」では、ウェブサイトのナビゲーションにもこの方法を採用した。
Microsoftはまた、PowerPointのスライドでズームインとズームアウトを可能にするツール「pptPlex」を提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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