国家公安委員会、および総務大臣、経済産業大臣は2月26日、「不正アクセス禁止法」違反で2008年に検挙された件数を発表した。
まとめによると、2008年中における「不正アクセス禁止法」違反の検挙件数は1740件で検挙人員は137人、前年に比べそれぞれ298件、11人増加した。その内訳は、不正アクセス自体にあたる行為が1737件で135人、不正アクセスを助長する行為が3件で3人だった。
一方不正アクセス行為の手口では、セキュリティホールへの攻撃1件を除いてパスワードの盗用が1736件。内訳は、IDなどから容易に推測されるパスワードが使用されていたなど「利用権者のパスワードの設定・管理の甘さにつけ込んだもの」が1368件で最多。次いで「パスワードを知り得る立場にあった元従業員、知人等によるもの」(163件)、「フィッシングサイトを開設してパスワードを入手」(88件)、「スパイウェア等のプログラムを使用してパスワードを入手」(48件)の順に多かった。
また、パスワードを入手して不正アクセスがされたサービスでは、「インターネットオークション」が1381件と圧倒的多数。以下「オンラインゲーム」(138件)、「ホームページ公開サービス」(133件)、「電子メール」(39件)、「会員専用・社員用内部サイト」(21件)、「インターネットバンキング」(14件)が続いた。
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