TomTomは裁判所への道順を検索する必要がありそうだ。
Microsoftは米国時間2月25日、GPS端末メーカーであるTomTomが自社の特許を侵害しているとして、ワシントン州の米連邦地方裁判所と、米国際貿易委員会(ITC)に提訴した。訴状によると、Microsoftは8件の特許侵害を主張している。
Microsoftの次席法務顧問であるHoracio Gutierrez氏はインタビューの中で、同社が1年以上にわたり、ライセンス契約についての話し合いをTomTomに求めてきたと述べている。
「彼らはライセンス条項についてわれわれと話し合いを行う気がなかったと言ってもよいだろう」(Gutierrez氏)
TomTomの広報担当者は、同社の企業ポリシーに基づき「法的事項に関するコメントは控える」と述べている。
Microsoftは特許侵害で訴えられる立場に立つことの方が多く、訴える立場に立つのはこれが3度目である。同社は2008年に台湾のマウスメーカーであるPrimaxを提訴した後、最終的に和解している。また2006年にはBelkinを提訴したが、この1件も和解している。
Microsoftは既に、パイオニアやアルパイン、ケンウッドを始めとするGPS端末メーカーとライセンス契約を締結している。なお、Microsoftは2003年以降、知的財産のライセンスプログラムを拡大している。
Gutierrez氏は「こういった特許はすべて、他の多くの企業にライセンス供与されている」と述べるとともに、「われわれはTomTomに対して、他社と同様にライセンスを取得するよう求めている」と述べている。
Microsoftによると、連邦裁判所への今回の提訴(PDFファイル)が、これまでの侵害に対する損害賠償を求めるためのものである一方、ITCへの提訴(PDFファイル)は、特許が侵害されている製品の輸入を差し止めるためのものであるという。
Microsoftは声明において「同時に2つの提訴を行うことで、われわれはこれまでの損害を取り戻すとともに、継続的な侵害行為を抑止することで今後の損害を最小限に抑えようとしている」と述べている。Microsoftによると、通常の場合、ITCの裁定が下されるまでには約15カ月かかる一方、連邦地裁における特許侵害裁判はさらに長期に及ぶという。
Gutierrez氏によると、8件の特許侵害のうち、5件はカーナビゲーションシステムに関するものであり、残りの3件はファイル管理テクノロジに関するものであるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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